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主催はLIVE GATE TOKYOというライヴ・ホール(?)だが 元々はDearMyFriendという劇団の作品だそうだ。 南塚さんが久々に舞台に復帰されるというので 早々に玄舟塾にチケットを予約してわくわく待った。 アイピット目白にて。 面白い話だ。 出てくる人物も、 確かにそういう人たちが居ただろう、こういう風に行動しただろう、と思えて、楽しめた。 明治初めの東京品川。 元新選組隊士市村鉄之助は、名前を変えて 湯屋「はとや」にかくまわれている。 (新選組隊士は逆賊だから、新政府軍から追われる身なのだ) 湯屋の主人丼兵衛は、実は密貿易をしており そこには湯屋の使用人峰と、 羅卒(おまわりさんのことね)の津本と童門、 それに赤星という男が関わっている。 この赤星数馬が南塚さん。 元薩摩藩士。どうやら密偵の疑いをかけられ逃げてきた様子。 妻の衣登とともに江戸にやってきて 湯屋の世話になっている。 赤星、いい男だ〜。 強くて優しくて。最後まで己を貫き通す漢(おとこ)。 文句なしのかっこよさ。 そのはとやに桐野利秋が訪れる。 元薩摩藩士、今は陸軍少将として西郷に次ぐ地位にある男。 つまり、鉄之助を捕える立場にある。 この桐野がなかなかの男丈夫。 津本と童門、峰が丼兵衛を裏切って利を得ようとし それに感づいた赤星の妻衣登を殺してしまう。 それを鉄之助のせいにしようとするのだが 桐野は慎重にクールに構える。 鉄之助が元隊士と知ったあとも、鉄之助をかばう風さえ見せる。 演ずる本多英一郎さんが桐野そのもののような感じで とってもユニークで豪快で面白い。 赤ふんどしいっちょで、あんなお客さんが近いところで 暴れたり寝転がったり…。捨て身の面白さ。 それでいて下品にならないのが、この人の魅力なのかも。 本多さんはまた別の舞台でも観てみたい。 昼公演は鉄之助は時田光さんという女優さんだった。 本業は声優さんらしい。 たしかにアニメの少年役にぴったりの声。 でも、ちょっと新選組隊士にしては可愛すぎかなぁ。 土方のそばに居たのだから、もう少し骨っぽいイメージがあるのだが。 すごく頑張っているのは分るのだが。 ちょっと幼すぎる? あ、『燃えよ剣』のせいか。 夜公演は男優さんだそうだ。ちょっとそっちも観たかった気もする。 鉄之助と桐野がすっかり意気投合していくところは すがすがしくて、観ていて気持ちいい。 鉄之助が西南戦争に参加して戦死したのは、 史実かどうかは分らないがそういう説は確かにある。 東京で桐野と鉄之助が出会っていた、というのは面白いと思うし、 そこにこの作品のような事件がある、というのも 当時の時代ならば考えられるだろう。 鉄之助が その死の場面にでくわした者の記憶に憑りつかれる、というのも 面白い。 衣登と赤星の記憶(ここでは魂?)が鉄之助とともに 津本と童門を追い込んでいくところは 鉄之助の見せ場だ。 ここはなかなかかっこいい。 それまで土方の影にいたお小姓が、一人の男になった瞬間だ。 時々場面が飛んでいるようで、 「ん?ここはどこ?場所変わった?」というような疑問がわいてくるけれど、 全体的にはスピード感あり、笑いあり、ハラハラありで 気持ちよく観られた。 ただ、声優さんが多いということで セリフは聞こえるのだが、動きがぎこちないか。 声も、アニメ声の人が多くて(特に女優さん) 舞台の上で聞くには、ちょっと現実味が無いような、 感情が平板な感じがした。 その中では、はとやのおかみ雪江と、 赤星の妻衣登がよかったけど。 気持ちから出てくる動きをもっと観たかったかな。 殺陣が鋭くて早い。 あの狭い舞台の上で 刀というエモノを容赦なく交わしていく。それも大人数で。 あんなに振り回して、当たらないようにしていくには 相当の稽古とお互いの気持ちが合っていないといけないと思うのだが。 形が決まっている人が多いなぁと思っていたら 玄舟塾の方たちと、クロスという殺陣集団(?)の方たちも出ていらしたようだ。 鍛えられた体。短期間ではああはいかないだろうなぁ。 特に、羅卒童門役の田中聡さんは 最初の構えから、いかにも「使い手」という感じ。 低く構えられた腰、いつでも刀を抜くぞという気合い。 この中では、南塚さんと共に殺陣で目を引く存在。隙が無さそう。 面白いストーリーなので、 やはり(声優さんではない)舞台俳優さんのキャストで観たいと思う。 演出も、できればもう少し繊細な。 深いものを持っている作品だろうと思えるから。 実は初日を観たので 多分その後どんどん変わっていくのでは、と思うが。 蛇足ながら。 女性の衣装はちょっと考えすぎ?な感じも。 スカートのようなものを穿いていたりストッキングはいてたり。 鉄之助とか桐野とか実在の人物が出てきて 時代もはっきりしているのだから その頃を思わせる衣装の方が説得力あるのではないかと思ったり。 贔屓目なしに、 南塚さんは、やっぱり一番光を放っていたと思う。 声も通るし言葉もはっきり届く、 細かいところまで丁寧に演技されていて、 ほかの方とはちょっと違って見えた。 気持ちが自然に動きに出てくるような。 これからも舞台を続けられるそうなので とっても楽しみだ。 もちろん、観にいきまっす! [データ]
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